サークルピックアップ

あーとの森 あーとの森

あーとの森 古淵

月1回 第3月曜日 17:00~18:30ごろ

あーとの森古淵は、「中村千鶴 あーとの森」より上出先生をお招きして始まった美術教室です。対象は、幼児・小学生・中学生。大野中公民館では17年以上続く老舗サークルの一つとなっています。
月1回のレッスンでは、毎回あたらしい課題に取り組み、子どもたちは「絵画」「工作」を通して創作活動を楽しみます。

「子どもたちの想像する力」を大事に

レッスン前には「静物画」「線描画」「想像画」など大きなテーマはわかっていますが、実際にその日に何をするかは秘密です。持ってきた材料を机に出し「今日は何をするんだ?」とドキドキの子どもたち。挨拶のあとに、先生が今日の課題を発表します。
先生は、「新しい課題に出会った時の想像する力を大事にし、それを楽しんで」また、「失敗を恐れずに新しい事にチャレンジしてほしい」とお話しされていました。

ワクワクする部分を見つける

今回の課題は「大事にしているものを素敵に描く」。まったくそっくりに描くことが目的ではなく、大事なものが「素敵」に見えるように描いていきます。「モチーフをじっくり見て、素敵だな、ワクワクするなと思う部分を探してくださいね。色を変えてもいいですよ。」と先生。
中には、悩みすぎてなかなか一筆目が出なくなってしまうお子さんも。そんな時は、先生がやさしく「どんな風にしたい?」と話しかける姿も。

失敗を怖がらずにどんどん描く

作品作りがはじまると、子どもたちは集中して手を動かします。「失敗してもいいから、怖がらずにどんどん描いていってね。」と先生。
クレパスで描いた線の上に、絵の具を塗っていきます。はじいたクレパスの線が浮き出て、面白い風合いに。絵の具が塗り終わったら、ドライヤーでしっかり乾かします。まだ描き足りない時は、色鉛筆でもっと色を重ねていきます。

1時間ほどかけてじっくり完成した作品はどれも個性的。ホワイトボードに一斉に展示されると、お母さんたちが作品を囲んで「なるほどねぇ」「よく見て描けてるねぇ」と鑑賞会が始まりました。

クロッキーで養う「見る力」

レッスンでは毎回、課題の作品が完成したら、片付けをしてクロッキー(実在の対象を簡略に写生)をします。クロッキーは3分間で2セット。毎回モデルが交代し、体全体が見えるところ、すてきだなぁと思う部分が描ける場所へとクロッキー帳をもって移動。


子どもたちは3分の間、力強くしっかりした線で、人の形をとらえます。長い?短い?3分が終了。動かず我慢したモデルの「はぁ!終わった!」の声が教室に響きます。クロッキーが2回終わったら、レッスン終了です。子どもたちも協力して、机やイスを元の位置に戻します。

本来は2時間あるレッスンですが、コロナの間は少し短く1時間半での設定。創作をしているとあっという間に過ぎる時間でしたが、子どもたちが真剣に課題に取り組む姿と楽しい笑いが溢れ、どんな場面でも子どもの気持ちに寄り添う、やさしい先生の姿が印象的でした。

レッスンの流れ(約1.5時間)

  1. 先生からごあいさつ
  2. 毎回課題が違うので、本日の課題を先生から説明。
  3. 作品づくり開始
  4. 先生が、机をまわりながら作品づくりを見守る
  5. 1時間ほどかけて、作品を完成させる。
  6. できた作品を先生が確認、黒板に飾って鑑賞
  7. 作品づくりが完成したら、最後は必ずクロッキー(実在の対象を簡略に写生)
  8. 参加者でモデルを交代し、3分でクロッキー。
  9. モデルを交代して2回目のクロッキー。
  10. 部屋の後片付けをして終了。

参加者について

レッスンの対象は、幼児・小学生が中心です。長く続けるお子さんが多いので、中学生もいます。
あーとの森の「創作を楽しみ 自信を持ち 前向きで豊かな心を」という言葉の通り、創ることを楽しみたいお子さんに、たくさん参加してほしいとのことでした。

あーとの森は「中村千鶴 あーとの森」として、大和市や厚木市、町田市、相模原市で教室が開かれています。コロナ前までは、2年に一度、全教室の作品を集めて「町田市立国際版画美術館」で展覧会を開催していました。本来なら2020年の秋にも開催予定でしたが、コロナのため中止となりました。開催時には、多くの一般の方も作品を見に来てくださり、毎回好評をいただいています。

その他にも美術に触れる機会は多く、大きな絵を描く「特別アトリエ」や、美術館を先生方と楽しむ「美術館へいこう」、親御さんのための美術勉強会「Tea Time」など。先生方の美術愛がたくさんの教室です。

参加ご希望の方は、大野中公民館か役員メール(松田:art@uiop.sakura.ne.jp)へ直接お問い合わせください。

サークル活動にかかる費用

参加費
一人 月 2,000円
材料費
一人 月 100円
年会費
一家族 年 2,500円(兄弟での参加が多いため)
その他
◆2年に1回、町田市立国際版画美術館にて「展覧会」
◆年に2回、町田市立国際版画美術館にて「特別アトリエ」。油絵やパステル画で、大きな作品を完成させる
◆年に数回、「美術館へ行こう」では、先生と一緒に美術館を回ります
その他の活動は、コロナ感染症防止対策のため中止となることがあります。また、参加者のみ別途費用がかかります。

先生からのメッセージ

上出先生

( かみ )( ) 和子 先生

中村千鶴 あーとの森

あーとの森では、「素朴な創作の中に大事な基本を含む課題であること、楽しく向き合える課題であることを大切に」(中村千鶴)しています。課題は毎回違いますが、新しいものに出会い創造することは、新たな輝きに気づき、自信を持ち、前向きで豊かな心を育んでいくと考えています。

小さなお子様の参加も大歓迎です。幼児や小学生のころから、失敗を恐れず「素敵だなぁ」と思う心を大事に、創作を楽しんでもらいたいと思います。